建築をもっと身近に

「建築」という言葉は「建物」と混同されがちですが、建物がモノを表すのに対し、建築は建物を作る一連の行為を表すコトです。産業が高度化したことにともない、建物や家は買うものへシフトし、建築という行為に触れる機会が少なくなってしまったのではないでしょうか。

そのせいか、私は建築がなにか特別なものにってしまったように感じていました。特定の人がするステイタス的な行為…。建築を特別なものにしたくはありませんでした。

確かに、建築には城や庁舎のような権威を象徴する行為である側面もあります。一方で古くは住宅は地域による共同行為で作られ、生活に根ざしたものでした。もちろん、現代での建築は地域で行うものでありませんが、上棟式などにその片鱗を残しています。

しかし、普段の生活で建築を感じることは少ないです。専門的な建築雑誌や建築メディアを除いて建築が取り上げられるのはテレビのリフォーム番組くらいでしょうか。そういった露出の少なさもあって建築が特別に感じてしまうかもしれません。

だからこそ、世の中のさまざまな建築作品に触れられ、また設計者は作品を広められるメディアを作りたいと思いました。豪奢な家や目立つ建物だけが建築ではありません。もう一度建築がもっと身近な存在になるよう願っています。

Architects Lighthouseにこめた思い

Lighthouseは灯台です。作品を通じて建築を照らし、人々には建築の道しるべになることを祈って灯台をモチーフにしました。

建築と社会の関係性が途切れ、建築もヒトも暗い海原を漂っています。灯台の光を頼りに、今一度社会との関係性がよくなることを目指しています。このサイトを通じて建築と人がつなげらられれば幸いです。